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Collection Of Cases

上顎右側の犬歯が頭だけ出して生えてこない 10代後半

主訴:上顎右側犬歯の位置が気になる

初診時年齢:16歳

性別:男性

診断名:上顎右側犬歯異所性転位を伴う歯槽性切端咬合

抜歯/非抜歯:抜歯

装置名:マルチブラケット装置

治療費用:約65万円(税別)と来院時に調節料5,000円(税別)

治療期間:1年9ヶ月

治療に関する副作用/リスク:歯の後戻り  歯肉の退縮

上顎右側犬歯の位置が気になるとのことで来院されました。犬歯の尖頭部分が隣の前歯と重なって動けない状況です。

このまま待っていてもこれ以上動くことはないので、犬歯が収まるスペースを確保するため、そして上下顎の前歯を適度な深さで咬み合わせるために上下顎の小臼歯を抜歯する選択をしました。

まず上顎の小臼歯を抜歯した後に該当犬歯を後下方に誘導牽引しました。その際に後方歯群が反作用で前方にずれさせないために、歯列の裏側に大臼歯を固定する装置を併用しております。

犬歯を牽引する早期に歯肉を一度切開処置しました。犬歯の牽引処置の際に、歯が途中で動かなくなってしまうことがありますので犬歯の牽引はかなり気を使う過程でもあります。

治療期間は1年9か月でした。

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